香港国際空港のお話です。いやぁ、超感動しました。去年末 に香港国際空港のFVC (frequently Visitor Card)、つまり、”頻繁に来る旅行者カード”なるものを申請していまして、それが先頃認可されカードが手元に届きました。ちなみに、そのときの顛末は コチラ。

http://blog.livedoor.jp/nobudirect/archives/51343822.html

そして、今回がカード入手後初の訪港でして、かねてより希望していたe-Channelの申請も併せて行ってきました。以下、そのレポートです。

FVCカードは年に3回以上香港に来る旅行者を対象に発行されるカードで、カード保持者には入国時の審査処理をより簡便に行うためのシステムが提供されます。その内の一つ(といっても、他は知りませんけど)が、このe-Channelというわけです。

空港に到着後、早速手続きを行うためのカウンターに行きました。香港国際空港(以下、HKIA)には大まかに分けて2カ所の入国審査エリアがあ りまして、それの向かって右側奥に、e-Channelと表示された小さな事務所があります。

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ここで、e-Channelの申請を行いたい旨を伝え、先客がいれば順番を待ちます。私の時は担当事務員が二人で、それぞれに対応をしている最中でしたので、ちょっとだけ待ちました。

10分ほど待って私の番です。机にパソコンのモニタを挟んで事務員と対峙します。基本的に広東語か英語でのインタビューとなるようでして、まあそんなに難しいやりとりは無いんですけど、利用に関して注意しなくちゃいけないことがいくつかあるので、日本語オンリーだと辛いかもしれません。

とはいえ、実際の手順は極めて簡潔かつ簡単でして、

1.HKIAのFVCカードとパスポートを渡す
2.事務員が作業を行っている間にアンケートを書く
3.両人差し指の指紋を スキャナで採る(余談だけど、index finger というのがわからなかった・・・)
4.写真を撮られる
5.e-Channelの通り方の説明がある

これで完了です。全て合わせても15分に満たなかったんじゃない かな。終わった後、5分経ったら使えるようになるから、それまで待っていてね、と言われてちょっとだけ待ちました。

その間に撮影したのがこの写真です。

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人がたくさん並んでいますね。これが通常の入国審査待ちの行列です。さっきはもっとたくさん並んでいました。

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で、これがe-Channelです。誰も並んでいませんし、並ぶ必要もありません。だって、本当にすぐに通過できるんですもの。

さて、もうそろそろいいかな。いよいよ通過してみます。最初に、先程の申請時にパスポートに貼り付けられたバーコードをゲート手前のスキャナに読み込ませます。

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これね。すると1個目のゲートが開くので、さらに奥に進んで、今度は人差し指の指紋を、目の前にある指紋スキャナで読み取らせます。問題がなけ れば、その下にあるプリンタからシールが印刷されて出てくるので、こいつを取り出すと2個目のゲートが開きます。で、完了。この間わずか1分足らず。すご い。

なお、このシールは自分でパスポートの空欄に貼り付けます。ちなみに、申請時に担当事務員のお兄ちゃんの話によると、どこに貼り付けてもいいけど最初のページ(顔写真があるところ)には貼らないでネ、とさりげなくジョークを言われてしまいました。ほっこり。

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これがそのシールですね。どこでも貼っていいとは言われたものの、普通に名古屋を出たときのハンコの次のページに貼りました。ヘタレですみません。

以上がe-Channelの全貌です。とっても便利なので、香港に年3回以上来る方は是非利用してみることをオススメします。

ああ、そうそう、通常、香港に入国するときは入国カードを書かなきゃいけませんよね、これが必要なくなります。ちょっとしたことだけど、手間が省けて助かりますね。

最後にちょっとだけ注意事項をいくつか。申請時に言われたことをまとめておきます。

・e-Channelシステムは香港国際空港だけしか利用できない。中国本土との国境やフェリー乗り場にも同じようなものがあるけど、これは現在の所FVC保持者は対象外。でも、そのうち使えるようになるんじゃないかな、と担当事務員のお兄ちゃんが言ってました。

・FVC、および、パスポートの有効期限のどちらかが切れても、e-Channelシステムは利用できなくなる。その際は、改めて申請を行う必要がある。ただし、2回目以降は比較的すぐに申請は終わるらしい。

・入国時はシールをパスポートに貼り付ける必要があるが、出国時にはシールは出てこない。

なお、オフィシャル提供のe-Channelシステム解説動画はこちら。実際にやってみると、思った以上に「あっ」と言う間に入国審査が完了します。



Nobu