先月の事ですが、上海を始めとする中国都市数カ所と香港に2週間ほど滞在してきました。私は普通話を始めとする中国語は一切喋れないのですが、上海から杭州へ移動したり、上海で週末を過ごしたりする際、誰も連れがおらず一人でこなさなくてはなりませんでした。

今は上海はれっきとした国際都市となっておりまして、地下鉄の駅やレストラン、時折街中においても、英語が通じるケースが多くなっております。これがほんの2年前では、ホテルと空港以外は全く英語が使えなかった記憶があるので、ずいぶんと洗練されてきた印象です。とはいえ、例えばタクシーに乗るときなどはまだ英語では無理です。

こういった場合には、主に筆談によるコミュニケーションを取ることになります。とはいえ、メモ帳とペンを持たずに出歩くこともありますよね。そんなときに使えるのが、iPhoneの中国語入力機能。これが標準で備わっているところが実に嬉しい。

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指で中国語を手書き入力

普通に、日本語の漢字ではアカンのか? というムキもいらっしゃるかと思いますが、以下の点で日本語漢字入力よりも中国語手書き入力の方が便利です。

・手書き入力なのでうろ覚えでも自動的に候補字が表示される
・日本語モードでは手書き入力ができない
・1文字入力すると、次に続くであろう候補字が表示される(例:「酒」と入力すると、「店」が候補に挙がる。酒店つまりホテル)
・そもそも、日本の漢字と中国語簡体字は見た目が異なる

手書き入力モードは日本語でもあると便利だと思うんですけどね。中国語環境の導入されているタッチスクリーンのスマートフォンには、かなりの割合でこの手書き入力方式を採用しているはずです。それらは大抵スタイラスで入力するのですけどね。

ちなみに、この手書き入力ですが、一つだけ気をつける事がありまして、それは、書き順を正しく行わないと認識されない、という事です。最終的な文字図形から判断するだけではなく、ちゃんと書き順もチェックされているようなんです。

一つ例を挙げましょう。「上」という文字なのですが、これの正しい書き順をご存じですか? 私はどうやら間違って覚えていたために、なかなかこれが入力できませんでした。

正しくは、

・縦棒
・上の横棒
・下の横棒

という順番です。(参考サイト
私はこれを、上の横棒、縦棒、下の横棒、と覚えておりました。「上海」って入力したいんだけれども、どういうわけかなかなか「上」という文字が認識されなくて困りました。書き順を変えてみたらちゃんと入力できたので、中国人は変わった書き順で書くんだなぁ、ってそのときは思ったんですけど、どうやら変わっていたのは私の方でした。どうもすみません(誰に?)。



参考のため、中国語簡体字入力の設定方法を記しておきます。

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※注意
中国ではiPhoneなどの貴重品の取り扱いには十分ご注意下さい。可能ならば、紙のメモに手書きをしておいた物を利用する方が良いかもしれません。上記のTipsは、あくまでもコミュニケーション手段の一つとしてお考え下さい。

Nobu