iPhone片手に香港・中国を飛び回れ!

iPhone、Macintosh、海外携帯電話をフル活用しながら香港・中国を飛び回る私nobuが送るレポートブログ。日本と外国を行き来しながら、どうやってiPhoneを有効に、かつ愉快に活用できるかを日々考えています。

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けいおん!!マグカップが驚異的なクオリティだった

ネガティブな意味で、です。

私は貿易を生業としておりまして、ノベルティ製品も数多く手がけています。陶器製のマグカップは毎年秋冬シーズンに数多く出るため、これまでもいろいろな種類のものを作ってきました。私の地元は陶器どころとあって、こうした焼き物に関しては比較的シビアに取り扱ってます。陶器、磁器などはノベルティ用途に向いているため(壊れますからね)、この辺りにはそうした器物の商社がひしめきあっています。

で、けいおん!!なのですが、私の弟が現在ローソンで展開中のけいおん!!フェア限定商品のマグカップ、正確には、”けいおん!! ティーカップ&ゼリー”を買ってきたのです。それに付随しているカップ(というか、こちらがメインなのでしょうが)のクオリティが、驚くほど低品質だったので実際に驚いた、という話なのです。

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ゼリーとカップがセットとなっています。398円。

お約束ですが、ちゃんと2種類入手してきました。1個400円、決して安くはありません。

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2種類のカップ

まず手に取って、ほこりっぽい、と思いました。まあ、これは理解できるんですよ。梱包しているときって結構ほこりが立ちますし、段ボールなどを組み立てる時も裁断面から削り屑のようなものがでますから。使う前に洗えばいいことですしね。とまあ、理由はあれどもお客様によってはこれでも気になるという方もいるのは事実ですが…

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ゆがんでいる?

ぱっと見て「なんかおかしいぞ?」と思って、よくよく見てみると、縁がでこぼこに歪んでいるじゃありませんか!  写真では分かり辛いかもしれませんけど、実物を手に取って見てみるとしっかりとわかります。検品時にこんなのが見つかったら、絶対にハジきます。

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表面に問題有り!

取っ手の根元にブツブツや穴(ピンホール)があります。これも問題外。特にピンホールはお客様に異常に嫌われる不具合でして、目につくところにあるのは絶対にNGにされちゃいます。

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ヘンな色が付いてる!

さあ、だんだんとヤバい不具合になってきましたよ。今度は”染みのようなもの”です。白地に汚れがあったら目立ちますよね。こりゃアメリカ人でも文句を言うレベルですよ。

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けっそん!!

転写紙の一部が削れています。欠損です。よく見るとこの状態で焼付けが行われているため、転写紙をカップに貼ってから炉に入れる前にどこかで引っ掛けて傷が付いたのでしょう。何でこんな物見過ごすんじゃ!って言う以前に、生産品質にも問題ありです。

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ええと、誰か忘れているっけ・・・?

律っちゃんはいらない子!っていうわけではありません。たまたま抜けているだけです。さて、ここがファンにとっては最も残念なところなのですが、転写紙の品質が酷過ぎる!つまり印刷がダメダメ過ぎる! 版ズレ、色ツブれによってせっかくのキャラクターが台無しです。こんなん、サンプルの時点で終了ですよ! ウチの近所の転写紙屋にこれを持っていったら、きっと怒られます。

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まあ、生産者の立場も理解できない訳では無いのですよ。恐らく今回のフェアではこのカップを少なくとも30万セットは作っていると想像するのですよ。ロット30万というと、ノベルティ業界ではちょっとした大仕事です。私なら絶対に取りたい案件。なので恐らく相当な価格の叩き合いがあったでしょう。当然、複数社による相見積もりもあったはずです。で、これも想像なのですけど、納期がめちゃめちゃ厳しい事を言われていると思います。私の感覚では、30万セット、つまり60万個のカップというと、2ヶ月以上は必要になるはず。しかもラインをフル稼働させなくちゃならない。生産だけではなく、検品、梱包も相応の時間がかかる。

いくら中国に無数の工場があるとはいえ、価格と納期に厳しい条件がつく案件をこなせる工場は限られています。私が思うに、まず価格が相当に厳しいはずなので、これに対応できる工場は、品質もあまり高いものではないはず。さらに、そこへ来て無理な納期を要求するものだから、必然的に検品がおろそかになる。中国の工場では、全てが全てとはいいませんが、納期を間に合わせるためにはまず検品の手間が省略されるのです。悲しいけどこれ、本当の事なんですよ。

とはいえ!! この程度の品質の商品を流通させてしまってはいけませぬ!! ダメなものはダメといいましょう。私の弟はこの品質にいたく落胆して、早速ローソンに苦情のメールを出したらしいです。ファンをがっかりさせないような商品を作るのはメーカの責任です。必要以上にコストダウンを求めるのはトラブルのもとですよ! 品質に見合った予算と、十分に検品を行えるだけの納期を、しっかりと確保すべきです!! お願いしますよ、本当に!! てかこんな品質でOKがもらえるならウチは喜んでやりますよ!!!!

・・・ええと、なんか他人ごとではない気がしてきました。予算と時間、それに生産ロット、これだけあれば本当に嬉しいんだけどなぁー。現実は厳しいのです…

nobu

Twitterセミナーに参加して感じたこと

知人の会社で企画されたセミナーにお招きを頂きまして、参加してきました。私も1本プレゼンを披露させてもらって、刺激の多い、実りのあるセミナーとなりました。

セミナーのメニューの中に、Twitterをビジネスで活用する方法、というものがありまして、実際にTwitterを使いながら顧客誘導につなげることを実践している方(本職はWEBプロデューサ)によるお話でした。

おそらく、今現在はこのような試みがそこら中で行われていることと思いますが、今回のセミナーでは実際に成功している例、が聞けたのが収穫でした。あるフランチャイザーさんの話なのですが、自分のところで取り扱う商品が、好きで好きでたまらない、という方がいまして、商品を仕入れるたびに感謝感激の気持ちをTwitterに書いていたのだそうです。そうしているうちに、大勢の人がその方に興味を持つようになって、そしてお客様が増えていったのだそうです。

まさにパーソナルブランディングメディアとしてのTwitterを活用した成功例ですね。インターネットの普及で「中の人」までダイレクトにコミュニケーションが図れるようになって久しいですが、手軽に利用出来るTwitterがそれを加速した、という感じです。こうしたことも、知識としては知っていたのですが、実際に身近な人が(間接的とは言え)成功しているのを聞くと、リアルに自分の知識として取り込まれていく気がします。

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今回のセミナーでは冒頭からTwitterの利用法について説明が始まったのですが、「これがTwitterだ!」みたいな、大前提の話から入ってもらいたかったな、というのが正直な感想でした。

いくらTwitterがメジャーになってきたとは言え、まだまだ知らない人も多いはず。一応使ってはいるけど、本当にこれでいいのかしら、って恐る恐る使っている人もいるかもしんない。もちろん、ヘビーユーザもたくさんいます。セミナーでは、まず共通認識として今から◯◯を学びますよ、という宣言があったほうがいいと思うんですよね。いきなり操作画面とか、タイムラインとかを見せても、なんか、ようわからん、っていう印象を与えちゃうんじゃないかな。

冒頭にTwitterのロゴ、代表的な操作画面、みたいなのをシンプルに提示し、これがTwitterだぜ!的な印象を植えつけておいたほうがいいと思いますね。「こないだ話で聞いたTwitterってなんだっけ?」って思い出すときに、辿り着くべききっかけ、みたいな。


てなことを考えていると、資料作りにいくら時間があっても足らなくなるんですよね・・・。

Nobu
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nobu

タカハシです。
主に香港、中国華南向けの貿易業を営みつつ、キャラクターグッズの企画生産を業務の柱としています。趣味はiPhoneと香港旅行案内。

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