iPhone片手に香港・中国を飛び回れ!

iPhone、Macintosh、海外携帯電話をフル活用しながら香港・中国を飛び回る私nobuが送るレポートブログ。日本と外国を行き来しながら、どうやってiPhoneを有効に、かつ愉快に活用できるかを日々考えています。

中国の話題

中国でFacebookを使いたい〜。もちろんiPhoneで。

2年も前の記事に未だにコメント書き込みが来たりします。中国でiPhoneを使いたい、買いたい、というご質問だったりするのですけど、やっぱりなかなか情報が無いんでしょうかねぇ〜。こんな場末のブログまで来ていただいて恐縮しちゃいます。

中国でiPhoneを使ってFBやYouTubeなんかを楽しむにはどうしたらよいか、というご質問を頂きまして、これについて調子良くコメントを書いていたら字数制限でハネられました。悲しい。なので新たにエントリを1本起こして書いておきたいと思います。

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頂いたご質問は、「中国内でFBなどを使い、かつ日本でも使う」という内容のものだったのですが、ポイントは、どちらを本拠地にするか、ということになります。
日本が本拠地で年に数回中国に短期滞在する、というケースでは、これはもう、ソフトバンクのローミングサービスを使うのがベストです。手間もかからず大変に便利で、FBなどもちゃんと使えます。ただ日額で3,000円かかるんですよね。以前はキャンペーンで1,500円だったのですけど、流石にこれでは気軽に利用しようという気にはなれないです。もっと使いやすいサービスがあるといいのですけどね。日本通信とか、出してくれないかな。

あるいは、香港あたりでプリペイドSIMカードを購入し(SIMロックフリーのiPhoneが必要になりますが)、これのローミングサービスを利用するという手もあります。3HKなら日額700円くらいで中国内使い放題のキャンペーンをやってます。HKキャリアのサービスなのでFBもバッチリ通りますよ。ヤフオクとかでも手に入ると思いますが、初期設定をしたり金額積み増しバウチャーを買ったりすること考えると、香港に行くか代わりに手伝ってくれるパートナーは必要になりますよね。思った以上に手間がかかりそうです。

もし中国を本拠地にしてiPhoneでFBなどを使おうと思ったら、諦めたほうがよさそうですね。現地の人達は代理サーバ(Proxy)を通してなんとか海外の情報にアクセスしようと涙ぐましい努力をしておりますが、私はそこまでする手間をかけようとは思いません。興味のある方は調べて頂くとよいでしょう。

ちなみに、中国内でも外国人が多く滞在する高級ホテルでは、ホテル側でプロクシを通したWiFIを提供している場合があります。広東省東莞ではいくつかありましたので、こういったところで利用するのも手です。


まあ、こんなこともありまして、中国に行く度に「ココは暗黒大陸だ」と感じずにはいられません。香港に戻ってきた時の開放感ときたら! 10年前に中国に初めて行った時には、思った以上に開放的なんだな、と、それまでのイメージが良い意味で裏切られた事を覚えているのですが、今や当時以上に閉鎖的な印象があります。これも生活の大半をネットに依存しているということの表れなのかも。

nobu
 

中国人富裕層は骨董品がお好き

私は中国語のレッスンに通っているのですが、先日ついに全てのカリキュラムが終了しました。とはいっても、全くしゃべれるようになっておりません。やっぱり私には駅前留学は向いていない。やはり多くの先人が伝えているとおり、外国語をマスターするには現地で愛人を作るのがベストなのでしょう。そんな立場に慣れることを夢見ている毎日です。

さて、このレッスンでは中国人の方が講師としてついていてくれました。この方、年代的には私の母親よりちょっと下くらいの女性でして、以前は中国の博物館で働いていらっしゃったそうです。このため、中国美術品に対してかなりの博識でして、レッスンの時間を割いていろいろと興味深い話をしてくれました。

今、中国では、骨董品のオークションが大盛況なんだそうです。オークションを企画する会社は年に4回、オークションカタログを発行して、北京の超高級ホテルで毎年オークションを開催しています。チケットは数量限定ながら毎回完売しているらしく、この企画会社もめちゃめちゃ儲かっているとの事。

ちなみに、その企画会社とはこちらのことです。

China Guardian Aucitons Co., Ltd.

家に眠っている骨董品、先祖から伝わるお宝などがある場合、まずは写真をこちらの企画会社に送ってみて、反応が良ければ調査員が来て出品を検討するそうです。日本など、外国にも積極的にやってくるらしいですよ。で、これらお宝をカタログに掲載しておき、件の高級ホテルでオークションに掛けられるとのこと。日本円で数億円の値がつくこともザラなんですって。

かつて日本と中国で積極的な文化交流が行われていた頃に、中国の方から日本に数多くの文化財が贈られました。また、大英帝国華やかなりし頃、これまた数多くの中国文化財が英国やその植民地に流通したそうです。現在、中国政府はこれら世界各地に散らばっている自国の歴史的文化財を、積極的に収集しているとのことです。北京の故宮博物館に代表されるように、悠久の歴史を背景を持つ自国の文化に高い誇りを持つ中国国民が、これらの再収集に乗り出したことは、近年の劇的な経済成長とは無関係ではないでしょう。

さて、そんなわけで国が血眼になって骨董品を探しているわけですから、これに価値が出ないはずがない。中国のお金持ちもこぞって骨董品の収集に熱中しております。

とはいえ、ただ「価値があるから」高級な骨董品を集めているわけではありません。先にも挙げたとおり、中国政府が積極的に収集を進めているという事情もあって、これら貴重な文化財は無税なんだそうです。ということはつまり、節税、資産管理という一面もちゃんとあるわけなんですね。

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骨董品ということで、愛好家はお年寄りが多んじゃないかと思ったんですけど、講師の先生にの話では、資産に余裕のあるシニア層は、みーんな旅行とか遊ぶことに熱心で、こういったことにはあんまり興味がないそうです。どちらかというと、若い層がメインのマーケットなんですって。俄然、興味が湧いてきました。富裕層ビジネスの一つの切り口に成り得ますね。

Nobu

中国にて China unicom の3GプリペイドSIMを購入

先日上海に行ったときにwoブランドのショップを見つけ、もしやプリペイドの3G-SIMが無いかと立ち寄ってみたら、見事にゲットできましたのでその報告です。iPhoneにこいつを差し込んで、人民公園からmixiやYahooにアクセスできましたよ。


報告の前に、まずは簡単な予備知識から。

中国でiPhoneをバリバリ使いたい!と思ったら、China unicom(中国聯合通信)の提供する3Gサービスを利用することになります。業界第一位のChina mobile の3Gサービスは通信規格が異なるため使えません。で、China unicomの3Gサービス専用のブランドが、wo沃・3Gという名前なんです。

wo_shop


人民公園の地下街にあったこのショップで私は無事SIMカードをゲットできたわけですが、購入から設定まで結構時間がかりました。そのプロセスはといいますと、

1.店に入ってデータ通信のできるプリペイドSIMがあるかどうか聞く。
2.店員で一人だけ英語のできる兄さんがいた。
3.番号を選んでカードを購入。
4.初期設定をやってもらう。
5.料金プランを一番安いものに変更してもらう(これが一番時間がかかった!)。
6.バイバイ。

カードを買うだけならすぐに完了します。なぜか料金プランの設定にやたらと時間がかかりました。その理由はといいますと、料金プラン設定変更を行うには、このSIMを差し込んだiPhoneからwoサービスホットラインに電話をするわけですが、これがまた自動応答ではなく、担当者が直接出て対応してくれるというものなんです。で、その担当者になかなかつながらなくて、手間取っていたようでした。

それより何より、この兄さんがiPhoneを触ったことないようでして、いちいち操作に手間取っているのが微笑ましかった。私が操作を教え、彼がサービスに電話をする、まさに二人三脚でこのジョブを遂行したのです。



今回私が選択した料金プランはといいますと、

・WCDMA(3G) 66元 学生プラン
・毎月66元
・国内通話50分
・データ通信300MB

というもの。マニュアルは漢語オンリーなので完全に内容が理解できません。マニュアルをスキャンしたものをアップしておきますので、必要な方はそちらも御覧下さい。

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ちなみに、「学生プラン」とあるのですがべつに誰でもOKみたいです。青春18切符みたいなもんでしょうかね。なお、これの一つ上のプランですと、毎月96元となりまして、こちらは国内通話が240分になるのと、超過通話分のレートが0.15元/min(学生プランだと0.20元/min)になる程度で、データ通信に関しては全く同じです。なので、データ通信だけを使いたい向きには学生プランは最適ですね。

残高確認やリチャージなんかは、10010に電話します。ななななんと、日本語でのサービス対応もあるんですよ!! こいつは驚いた!! ちょっとたどたどしい対応でしたけど、問題なく意思の疎通ができます。すげぇなぁ。

中国でiPhoneは当分無理かなー、って思っていた矢先のナイスなプリペイドSIM発見だったので、とっても得した気分です。上海万博などにお越しになる方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

ところでこれって、広東省でも使えるのかな? 次回はそのあたりを検証してみます。

Nobu

中国沿岸部での雇用事情

なんぞ、いきなり堅い話題ですみません。

先日の香港滞在中に読んだSouth China Morning Post の記事の中で、広東省の最低賃金が平均で21%も上昇した、という記事がありました。ここ数年、中国南部、及び沿岸部の賃金高騰が話題となってきたことは度々ありましたが、こうして改めて記事になるとこれはもう本物なのかなと思うのであります。

私のような輸入業者にとりまして、工場の生産コストが上がるのは業務に直接影響してきます。もちろん、安い方がいいに決まってる。でも、そこで住む人達の暮らしが便利になって、消費行動が活発になってくると、生活コストも上がってくる、そしてそれが賃金の上昇につながるというのは、その国の社会が成熟していくということを考えると避けられないことでしょう。かつての日本がそうであったように。

まあここまでは新聞紙上の、自分には比較的関係の遠い話だと思っていたのですが、香港人の友人と話していて、これが意外と身近な話題だということに気づいたのでした。

私の友人(中国人)は、中国は浙江省で工場をいくつも経営している、いわゆる大物なのですが、てか愛車はヘラーリだったりするのですが、そして香港に超高級マンソンなどを所有している、書き出すほどに絶望的な気分になってくる奴がいるのですが、彼の話によると現在浙江省では工場の工員が人手不足なのだそうで。人が集まらんのだそうですよ。理由としては、今の若い人達は工場で働くのを嫌がるだからなんだそうで。なんだかこんなところまで一昔前の日本に似ていたりするんだなぁ、と妙に感心しました。

さらに話は続きまして、今は猛烈な勢いで中国国内で道路インフラが発達しております。沿岸部の人件費が高いとは上にも書いたとおりですが、そうなるとそれまで中国の製品を使っていたクライアントは、安い製品を求めて大陸の奥へと工場を探しに行きます。高速道路がどんどんと奥までつながるようになると、そこに工場を作っても港までのアクセスが確保出来るようになるんですね。で、そうなると、今までは街(沿岸部)まで出稼ぎに行かなきゃならなかった人たちが、地元もしくは比較的近いところで仕事ができるようになってきた。そうなると、遠い街まで行く必要がなくなる。

さらにさらに、今まで工場なんてなかった地方に、道路ができて急に開発が進みだすと、そこの土地を持っていた(中国でそんなことがあるのかな?)人たちが、一気に土地成金になってしまった。そうなるともう働かなくても良くなってしまう、という人も少なからずいるらしいです。

で、私の友人は困っているわけです。残された手段は賃金を上げるしか無い。きっとかなり大勢の中国人経営者が、同じような悩みを抱えているんだと想像します。

てなことを、チムサーチュイに最近できた商業ビル、iSquareのイタリア料理店にて久しぶりの洋食を堪能しながら聞いたのでした。

Nobu

中国でGoogleが使えなくなる?!

Googleが中国からの撤退をアナウンスしました。当局からの検閲指導に反対の姿勢を崩すことなく、中国国内からのアクセスを香港に転送するということにしたようです。

さっそく中国国内でGoogle.cnに繋がりにくいという状態になっているようですね。HKのサイトに自動転送されるようになっているらしいですけど、そこで海外サイト接続への規制にかかっているのだとか。

中国でネットを利用したことのある人にはよく知られているのですが、Youtube、Twitter、Facebookなどのサービスは、中国国内では利用することができません。その代わり、国産の各種サービスがいろいろと発達しているようでして、動画視聴サイトなどに行くと日本のドラマがほぼリアルタイムで見られるようになっていたりします(超便利!! だけどこれ違法じゃない?!)。

Twitterなんかも、別のサービスを経由することによって投稿ができたりするようなので、まあ穴があるといえばあるのですけど、それよりもポピュラーなのがProxyを経由してしまうこと。中国のネットユーザーはこの辺りのリテラシーが異様に高いようです。たしかふるまいさんのツイートで見ました。

さて、私のように中国を行き来するビジネスマンにとって気がかりなのは、Googleの便利なサービスが中国出張で使えなくなるかどうか、ということ。私はGmailを常用しているために、これが使えなくなってしまうと非常に困ります。また、Google Reader も常用中なのですよ。


現在のところ(3月18日の時点で)、GmailもGoogle Reader も、普通に使えております。とりあえずは安心といったところか。でも、今後どうなるかは依然不安です。

このとき、私が宿泊したホテルでは、なんとTwitterもYoutubeもつなげることができました。ちょっとありえないです。試しに仕事先のオフィスで両サイトにアクセスしてみると、やっぱりつながらない。このホテル、多くの外国人旅行者が利用している(5星ですよ!)のですが、これらのゲストのために、ホテルがProxy経由で接続できるようにしているのかもしれません。これもまたひとつのサービスといったところでしょうか。しかし大丈夫なんですかねえ。

それにしても、中国政府 VS Google という、統制と解放の両立役者が一大激突しているその最中に、現場でその空気を体験できたというのは結構貴重なことだったかもしれませんね。

Nobu
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nobu

タカハシです。
主に香港、中国華南向けの貿易業を営みつつ、キャラクターグッズの企画生産を業務の柱としています。趣味はiPhoneと香港旅行案内。

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