iPhone片手に香港・中国を飛び回れ!

iPhone、Macintosh、海外携帯電話をフル活用しながら香港・中国を飛び回る私nobuが送るレポートブログ。日本と外国を行き来しながら、どうやってiPhoneを有効に、かつ愉快に活用できるかを日々考えています。

2011年05月

けいおん!!マグカップが驚異的なクオリティだった

ネガティブな意味で、です。

私は貿易を生業としておりまして、ノベルティ製品も数多く手がけています。陶器製のマグカップは毎年秋冬シーズンに数多く出るため、これまでもいろいろな種類のものを作ってきました。私の地元は陶器どころとあって、こうした焼き物に関しては比較的シビアに取り扱ってます。陶器、磁器などはノベルティ用途に向いているため(壊れますからね)、この辺りにはそうした器物の商社がひしめきあっています。

で、けいおん!!なのですが、私の弟が現在ローソンで展開中のけいおん!!フェア限定商品のマグカップ、正確には、”けいおん!! ティーカップ&ゼリー”を買ってきたのです。それに付随しているカップ(というか、こちらがメインなのでしょうが)のクオリティが、驚くほど低品質だったので実際に驚いた、という話なのです。

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ゼリーとカップがセットとなっています。398円。

お約束ですが、ちゃんと2種類入手してきました。1個400円、決して安くはありません。

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2種類のカップ

まず手に取って、ほこりっぽい、と思いました。まあ、これは理解できるんですよ。梱包しているときって結構ほこりが立ちますし、段ボールなどを組み立てる時も裁断面から削り屑のようなものがでますから。使う前に洗えばいいことですしね。とまあ、理由はあれどもお客様によってはこれでも気になるという方もいるのは事実ですが…

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ゆがんでいる?

ぱっと見て「なんかおかしいぞ?」と思って、よくよく見てみると、縁がでこぼこに歪んでいるじゃありませんか!  写真では分かり辛いかもしれませんけど、実物を手に取って見てみるとしっかりとわかります。検品時にこんなのが見つかったら、絶対にハジきます。

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表面に問題有り!

取っ手の根元にブツブツや穴(ピンホール)があります。これも問題外。特にピンホールはお客様に異常に嫌われる不具合でして、目につくところにあるのは絶対にNGにされちゃいます。

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ヘンな色が付いてる!

さあ、だんだんとヤバい不具合になってきましたよ。今度は”染みのようなもの”です。白地に汚れがあったら目立ちますよね。こりゃアメリカ人でも文句を言うレベルですよ。

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けっそん!!

転写紙の一部が削れています。欠損です。よく見るとこの状態で焼付けが行われているため、転写紙をカップに貼ってから炉に入れる前にどこかで引っ掛けて傷が付いたのでしょう。何でこんな物見過ごすんじゃ!って言う以前に、生産品質にも問題ありです。

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ええと、誰か忘れているっけ・・・?

律っちゃんはいらない子!っていうわけではありません。たまたま抜けているだけです。さて、ここがファンにとっては最も残念なところなのですが、転写紙の品質が酷過ぎる!つまり印刷がダメダメ過ぎる! 版ズレ、色ツブれによってせっかくのキャラクターが台無しです。こんなん、サンプルの時点で終了ですよ! ウチの近所の転写紙屋にこれを持っていったら、きっと怒られます。

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まあ、生産者の立場も理解できない訳では無いのですよ。恐らく今回のフェアではこのカップを少なくとも30万セットは作っていると想像するのですよ。ロット30万というと、ノベルティ業界ではちょっとした大仕事です。私なら絶対に取りたい案件。なので恐らく相当な価格の叩き合いがあったでしょう。当然、複数社による相見積もりもあったはずです。で、これも想像なのですけど、納期がめちゃめちゃ厳しい事を言われていると思います。私の感覚では、30万セット、つまり60万個のカップというと、2ヶ月以上は必要になるはず。しかもラインをフル稼働させなくちゃならない。生産だけではなく、検品、梱包も相応の時間がかかる。

いくら中国に無数の工場があるとはいえ、価格と納期に厳しい条件がつく案件をこなせる工場は限られています。私が思うに、まず価格が相当に厳しいはずなので、これに対応できる工場は、品質もあまり高いものではないはず。さらに、そこへ来て無理な納期を要求するものだから、必然的に検品がおろそかになる。中国の工場では、全てが全てとはいいませんが、納期を間に合わせるためにはまず検品の手間が省略されるのです。悲しいけどこれ、本当の事なんですよ。

とはいえ!! この程度の品質の商品を流通させてしまってはいけませぬ!! ダメなものはダメといいましょう。私の弟はこの品質にいたく落胆して、早速ローソンに苦情のメールを出したらしいです。ファンをがっかりさせないような商品を作るのはメーカの責任です。必要以上にコストダウンを求めるのはトラブルのもとですよ! 品質に見合った予算と、十分に検品を行えるだけの納期を、しっかりと確保すべきです!! お願いしますよ、本当に!! てかこんな品質でOKがもらえるならウチは喜んでやりますよ!!!!

・・・ええと、なんか他人ごとではない気がしてきました。予算と時間、それに生産ロット、これだけあれば本当に嬉しいんだけどなぁー。現実は厳しいのです…

nobu

香港出張はキャセイ航空を使ってます

先週より香港、中国へ出張に行ってきました。飛行機はもちろんキャセイです。

特に香港人の方の間でよく知られているのですが、とにかくキャセイはマイルが貯まらない。会員ステータスもなかなか上がらない&維持しづらい。しかもキャセイは香港が本拠地ですから、日本人である私にとっては”陸マイル稼ぎ”が極めて不利、と逆境だらけで何も良いことが無いようにも思えますよね。

事実、いっそここらでJALマイルに変えようかしら、と思ったこともありました。私の友人にJALのヘビーユーザがいるのですが、特に去年は異常とも思えるJALマイルの大盤振る舞いにウハウハしているのを目の当たりにして、正直かなり羨ましかった。現在は名古屋ー香港路線はCXしかなく(台北経由のCIは除く)、しかもそれらは全てJALとの共同運行なのです。じゃあ別にJALでいいじゃん。陸マイルもバンバン貯まるぜ〜、と思っても不思議ではない。ちなみに全日空は香港行き路線がないので対象外。

でも私はあえてキャセイを選びます。理由もちゃんとあるのです。



理由その1.香港での待遇

私は仕事柄、香港を拠点として中国、アジア各国へ移動する機会が多いです。なので大抵香港国際空港を利用します。香港では街中の空港特急駅でチェックインができるようになっていて、空港内のチェックインカウンターと同等のサービスを受けることができます。当然ながらキャセイのカウンターが一番充実しており、営業時間も深夜まで対応が可能となっています。

キャセイは香港のフラッグシップキャリアとあって、香港内でのカスタマーサービスにもかなり力を入れています。私は過去、幾度も彼らに助けられました。例えば、

・すでにチェックインしている飛行機を乗り過ごし、九龍駅のカウンターで新規航空券の手配を行った。しかも深夜。
・通常では機内持ち込みのできないサイズの荷物を、機内持ち込みができるようにその場で確認&手配をしてもらった。
・香港->台北、台北->名古屋、の2種類の航空券、片方は特典航空券でもう片方は台湾発券の12ヶ月オープン、のようなややこしい組み合わせの航空券を一括でチェックイン処理し、荷物は最終目的地まで届くように手配してもらった(ちなみに名古屋のCXカウンターでは断られた)。

仮にこれがJALだったとしたら、そもそも深夜まで街中のカウンターに職員が待機していないです。面倒なアレンジも、現地だから素早く確実に対応できた、と思っております。日本のカスタマーサービスへ電話して確認して、なんて言われても、困っちゃうケースだってありますよね。やっぱり直接対応してもらえるのはありがたい。


理由その2.マイル、登場回数が稼ぎやすい

先に「キャセイはマイルがたまりにくい」と書いていしまいましたが、実は半分本当で半分はウソでした。陸マイルは貯めにくいです。これは本当。ポイントは、実搭乗でカウントされるマイル、搭乗回数はJALより貯めやすいということです。キャセイはディスカウント価格の航空券でも、100%実搭乗マイル&回数がカウントされるのです。JALだと50%です。これが何に効いてくるかというと、マイレージプログラムの会員ステータスを上げるのに役立つのです。

キャセイのマイル会員ステータスはシルバー、ゴールド、ダイヤモンドの順にランクが上がっていくのですが、これらはすべて実搭乗マイルもしくは回数のみ評価対象となるのです。つまり、クレジットカードなどで稼ぐ「陸マイル」は評価対象外、なのです。

マイル会員のステータスが上がると、いろいろと特典があります。分かりやすいのがラウンジの利用資格。しかしそれより強力なのが、ビジネスクラスへのアップグレードに適用されやすくなる?ってところでしょうか。つまり、上得意客として優遇されやすくなるということです。これはなかなか表面には出にくいサービスですが、しかし確実に存在します。日本ではどうかわかりませんが、香港や中国では、上得意客には徹底的に贔屓をするような習慣があるように思います。これがイザというときの強みになる、かもしれません。まあ、あまり期待はしないほうが吉かもしれませんけどね。


理由その3.台湾発券

ビジネスで旅行をしていると、突如スケジュールを変更する必要に迫られる場合もあります。トラブルでさらに数日長く滞在しなくてはならなくなった、とか。この時、手持ちの航空券が日程変更に対応していないと、新しく航空券を買い直す必要があります。日本で発見されるディスカウント価格の航空券は、殆どの場合日程変更に対応していません。間際になって新しく航空券を買い直す場合は、正規価格での購入となってしまう可能性が高い。そしてそれはディスカウント価格の2倍から3倍近い価格になります。

このような事態に備えるため、今回の出張から発券を台湾にしてみました。台湾にも拠点のあるキャセイだから、こうした発券がWEBで簡単にできます。

日本発券の名古屋、香港間のディスカウント航空券のほうが安いですが、その代わり自由な日程変更オプションが付いています。今回もちょっとトラブルがあったために予定を変更するかどうか判断を迫られ、結局オリジナルのスケジュールで帰ってきましたが、イザという時に予定が変更できるのは心強いです。


理由その4.その他

基本的に香港を拠点に移動しているので、やっぱり香港発の路線便を多く持つキャセイが使いやすいです。今年はおそらくマレーシア、タイ辺りに行く予定が入りそうなので、その時には香港経由とするつもりです。そのついでに、香港で仕事もできますからね。

あと、キャセイの特典航空券は、片道から発券できるんですよ。イザという時の緊急時用にこれが使えると助かります。

あとは、ええと、WEBサイトが結構使いやすいってところでしょうか。JALは見た目にも複雑であまり好きではありません。


こんなところです。いずれ香港に移住するときが来たら、その時は真のキャセイヘビーユーザになるでしょう。しかしダイヤモンドメンバーって、どうやったらなれるんでしょうねぇ… 飛行機の上で生活しているとしか思えない。

Nobu
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nobu

タカハシです。
主に香港、中国華南向けの貿易業を営みつつ、キャラクターグッズの企画生産を業務の柱としています。趣味はiPhoneと香港旅行案内。

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